2009エジプト旅行

5日目 11月29日(日) アブシンベル観光、アスワン観光

E:エジプト時間

 遂に深夜出発の日がやってきた。まあ睡眠時間は5時間以上確保できたしバスに乗ってしまえばまた眠れるので、それほどきつい日程とは言えないだろう。
 深夜に出発するのは治安維持のためコンボイでの移動が義務付けられていて、その出発時間が午前4時のためだ。コンボイとはバスなど移動車両が車列を組んだうえで前後を武装した警察の車が警護して走って行くものだ。エジプト南部ではイスラム過激派によるテロの危険があるそうだ。私は後ろの方の席に座っていたのでわからないが、各バスにも自動小銃を持った警察官が乗り込んでいたはずだ。
 早朝出発は暑さ回避の面でもメリットがある。アブシンベルはエジプトでは最南端で日中は気温が非常に高くなるので、涼しい朝のうちに観光を済ませてしまおうというわけだ。
朝食

5-1 朝食(E03:20)

 3時過ぎに集合場所のロビーへ行くと朝食が入った大きな箱を渡された。開けてみると大量のパンと大きなオレンジ、ヨーグルト、ジュース、ゆで卵、それにおかずは確かチキンだったか?。
 この時間ではレストランは営業していないし、朝食には早いのでバスの中で適当な時間に食べることになる(ここで食べている人もいたようだが・・・)。
深夜のロビー

5-2 深夜のロビー(E03:30)

 深夜のイシスアイランドのロビー。照明も暗めでひっそりしていた。
 コーヒーのサービスがあったのだが、アブシンベルに着くまで3時間以上トイレ休憩なしということなので控えておいた(緊急時には一応バスの中のトイレが利用可能ではある)。
大きめの船で移動

5-3 大きめの船で移動(E03:43)

 アスワンの町にはまた船で移動する。今回は到着時に見かけた大きめの船に乗った。外は寒いので室内に席があるのはありがたい。
 この後、船を下りてバスに乗りコンボイ出発の場所に向かい、やがて出発となった。バスの中は暗くしてあったのでそのまま2時間ほど寝ていた。

5-4【動画】アブシンベルへ向けて砂漠走行中1(E06:07、58秒)

 明るくなってきたので外の景色を眺めたりビデオを撮ったり。とは言っても周りは一面の砂漠で何も無い。この時はまだ日の出前で薄暗かった。この後朝食を食べることにした。

5-5【動画】アブシンベルへ向けて砂漠走行中2(E06:28、34秒)

 朝食を食べている間に日が出てきた。このルートで日の出を見るなら左側の席に座っておくと良い。ツアー中は不公平の無いよう同じ席に続けて座らずに毎日前後左右に移動するように言われていた。昨日は左側に座っていたので今日は右側に移動していたのだった。
道路後方の様子

5-6 道路後方の様子(E06:54)

 バスの後ろの窓から後方の様子を撮影。まさに砂漠の中の1本道だ。コンボイなので後ろにもバスが連なっているかと思ったらそうでもないようだ。
高解像度画像

5-7【動画】アブシンベルの町(E07:03、54秒)

 アブシンベルの町に入ってきた。小さな町なのですぐに神殿近くに着いてしまう。
神殿へ向かう

5-8 神殿へ向かう(E07:18)

 トイレを済ませてから神殿へ向かって歩いて行く。ここは土産物店街だと思うがまだ開いている店は少ない。
各国向けガイドブック

5-9 各国向けガイドブック(E07:20)

 ここでリハムさん経由でガイドブックを購入。色々な国向けのものが並んでいる。
再集合場所

5-10 再集合場所(E07:23)

 途中にもトイレがあり、ここが観光後の再集合場所ということになった。
神殿裏側

5-11 神殿裏側(E07:26)

 神殿裏側が見えていて、その上に朝日が昇っている。神殿へは右側から回り込んで行く。
神殿が見えてきた

5-12 神殿が見えてきた(E07:32)

 歩いて行くと大神殿のラムセス2世像が見えてきた。感動的な一瞬だ。
高解像度画像
小神殿とナイル川

5-13 小神殿とナイル川(E07:33)

 更に向こうの方には小神殿も見え、神殿の正面にはナイル川が広がっている。川と言ってもダム湖(ナセル湖)なので、川幅が広くまるで海のようだ。以前はこのあたりも雨が少なかったが、ダム湖から蒸発する水蒸気で雲ができ雨が降るので遺跡が痛み出していると言う。
高解像度画像
集合写真

5-14 集合写真

 大神殿の前で一通り説明を聞いてから集合写真の撮影になった。集合写真はギザのピラミッドのパノラマポイントでも撮影したが、アブシンベルの方だけ購入した。こちらは絵はがきのオマケ付き。
 この後は自由行動。2時間以上あるので超のんびりモードで神殿を眺めていた。この後の写真は時刻順ではなく見やすいよう並べて掲載する。
大神殿全景

5-15 大神殿全景(E08:41)

 山全体を含む大神殿の全景。
高解像度画像
大神殿主要部分

5-16 大神殿主要部分(E08:41)

 4体のラムセス2世像部分の大神殿主要部分。
 ラスセス2世はエジプト中に自分の像を作りまくった自己顕示欲の強いナルシストだったが、やはりこの神殿が極めつけだろう。歴史上でこの上を行く人物は皆無だと思う。
高解像度画像
ラムセス2世像(左側)

5-17 ラムセス2世像(左側)(E08:42)

 左側2体のラムセス2世像のアップ。
高解像度画像
ラムセス2世像(右側)

5-18 ラムセス2世像(右側)(E08:43)

 右側2体のラムセス2世像のアップ。
高解像度画像
ラムセス2世像頭部(一番左)

5-19 ラムセス2世像頭部(一番左)(E08:29)

 ラムセス2世像の頭部だけのドアップ。まずは一番左の像。4体は異なる年齢の顔でこれが一番若いとされているらしい。でも、さほど顕著な違いがあるようには見えない。
高解像度画像
ラムセス2世像頭部(左から2番目)

5-20 ラムセス2世像頭部(左から2番目)(E07:58)

 左から2番目は下に落ちてしまっている。神殿完成の7年後には落ちてしまったそうだ。ラムセス2世もさぞ残念に思ったことだろう。
ラムセス2世像頭部(右から2番目)

5-21 ラムセス2世像頭部(右から2番目)(E08:24)

 これは右から2番目。
高解像度画像
ラムセス2世像頭部(一番右)

5-22 ラムセス2世像頭部(一番右)(E08:25)

 これは一番右で最も高年齢?。うーん、確かに頬の張りとか目の力とか、おとなしくなっているのかな。
高解像度画像

5-23 神殿上部の太陽神ラー(E07:36)

 神殿中央には太陽神ラー・ホルアクティが彫られている。その左右はマアト女神の小像を捧げるラムセス2世のレリーフだそうだ。

5-24 ヒヒのレリーフ(E07:36)

 神殿上部にはヒヒのレリーフが並んで彫られている。神殿自体が朝日が昇る方向に向いているが、ヒヒは太陽神を拝むと考えられていた。

5-25 神殿入り口から見たラムセス2世像(E08:01)

 神殿入り口から右側のラムセス2世像を見上げたところ。壮大な感じだ。足下の小像はネフェルタリ王妃。壁面には2人のハピ神が描かれている。
 下側の頭だけ見えているのはパピルスで縛られたアジア諸国の捕虜。
高解像度画像

5-26 ヌビアの捕虜(E08:02)

 こちらは左側下部に彫られている蓮の花で縛られたヌビア人の捕虜。
神殿内部1

5-27 神殿内部1(E08:02)

 神殿内部は写真撮影禁止。外から覗き込むようにして撮影した写真に画像処理を施すと、何とかこの程度には見えるようになる。ラムセス2世像が並んでいる。
神殿内部2

5-28 神殿内部2

 撮影禁止なので内部の写真はオマケで貰った絵はがきから。両手を交差させたオリシス神の姿をしたラムセス2世像が並んでいる。
神殿内部3

5-29 神殿内部3

 一番奥の至聖所には、左側からプタハ神、アメン・ラー神、神格化されたラムセス2世、太陽神ラー・ホルアクティが並んでいる。この写真は春分と秋分の頃に朝日に照らされている様子だと思う。
 神殿内部には倉庫として使っていた小部屋が沢山あり全てに入ってみた。それぞれ壁画が描かれているが、山が砂岩のせいか加工が粗めで壁画の塗り方もやや荒いような印象だった。
ホルスとラムセス2世

5-30 ホルスとラムセス2世(E08:02)

 神殿の前にはホルス像とラムセス2世像が交互に並んでいる。
高解像度画像
落書き

5-31 落書き(E08:28)

 大きなラムセス2世像の足の部分を良く見ると落書きが沢山刻まれている。とは言え年代が1800年代なので歴史的価値が出つつあるのかも知れない。右側中央やや上のギリシア文字の落書きは何と紀元前590年頃のものなのだそうだ。
高解像度画像

5-32【動画】アブシンベル大神殿(E08:32、2分17秒)

 少し離れた所からアブシンベル大神殿をじっくりビデオ撮影したもの。

5-33【動画】ナイル川岸辺から見たアブシンベル神殿(E08:40、43秒)

 こちらはナイル川岸辺近くから大神殿、小神殿、ナイル川などを撮影したもの。
観客席から見た大神殿

5-34 観客席から見た大神殿(E08:45)

 音と光のショーの観客席から見た大神殿。
観客席から見た小神殿

5-35 観客席から見た小神殿(E08:45)

 こちらは観客席から見た小神殿。両神殿が良く見える場所に観客席が設置されていることがわかる。
小神殿全景

5-36 小神殿全景(E08:50)

 山全体を含む小神殿の全景。
高解像度画像
小神殿左側

5-37 小神殿左側(E09:13)

 小神殿の左側半分。中央がネフェルタリ王妃、左右がラムセス2世。
高解像度画像
小神殿右側

5-38 小神殿右側(E08:55)

 小神殿の右側半分で、こちらも中央がネフェルタリ王妃で左右がラムセス2世。そして足下に私も登場。
高解像度画像
ネフェルタリ像のアップ

5-39 ネフェルタリ像のアップ(E09:05)

 保存状態の良い右側のネフェルタリ王妃像のアップ。
高解像度画像
小神殿内部

5-40 小神殿内部

 小神殿内部には四角いハトホル柱が並んでいる。この写真もオマケの絵はがきから。

5-41【動画】アブシンベル小神殿(E09:14、2分27秒)

 アブシンベル小神殿もじっくりビデオ撮影してみた。大神殿と周囲の様子も写っている。
記念写真のベストスポット

5-42 記念写真のベストスポット(E09:24)

 帰り道である小神殿の先にベンチがあり、両神殿とも見える絶好の記念写真スポットとなっている。
 この場所にツアーメンバーが何人か集まってきた時にリハムさんが息を切らせて走ってきた。コンボイの出発時刻が30分ほど早まった(確か10時になった)とかで集合時間も早めると言う。連絡のため遺跡の敷地内を走り回っていて、あと5人連絡が取れてないとのことだった。
 集合時刻が迫っているので急いで記念写真を撮って道を急ぐことにした。
帰り道

5-43 帰り道(E09:30)

 神殿からの帰り道。神殿の山の右側を回って行くので反時計回りに1周することになる。
神殿の裏側

5-44 神殿の裏側(E09:31)

 神殿の裏側は大神殿と小神殿が1体のなだらかな斜面になっている。アブシンベル神殿全体がアスワンハイダム建設による水没を回避するため移設された関係で、実はこの山は人工のドーム状の山で中は空洞になっている。どういう構造かわからないが、近代建築なので1000年も保つとは思えず2〜300年で崩壊してしまうのではないだろうか?。
高解像度画像

5-45 椰子の木並木(E09:42)

 入口付近の椰子の木並木。南国的で明るく開放的な場所だ。
高解像度画像
アスワン地区でのバス

5-46 アスワン地区でのバス(E09:50)

 こちらがアスワン地区とアブシンベル往復で乗っていたバス。
蜃気楼

5-47 蜃気楼(E10:58)

 再び3時間ほど砂漠の中を走って行く。これは途中で見えた蜃気楼。空の一部が下に映っていて湖のように見える。
高解像度画像
アスワンハイダム1

5-48 アスワンハイダム1(E12:23)

 アスワンに戻り、まずアスワンハイダムにやってきた。アスワンハイダムはアスワンの町よりだいぶ南(20Km程度か?)にあるためアブシンベルから2時間半ほどで着いた。
 これはバスの中から撮った写真で発電施設と思われる。赤、黄色、緑のカラフルな柱が立っているが三相交流に対応しているのだろうか?。
高解像度画像
アスワンハイダム2

5-49 アスワンハイダム2(E12:28)

 これはバスを降りて下流側を見たところ。
 アスワンハイダムは軍事的な機密になっていてビデオや望遠レンズでの撮影は禁止されている。見つかると没収の恐れも。
 デジイチには広角〜望遠のズームレンズしか付けていなかったので、ここでは安全のためコンデジで撮影した(コンデジにも望遠機能や動画撮影機能があるのだけれど・・・)。
アスワンハイダム3

5-50 アスワンハイダム3(E12:28)

 上の写真の右側方向。バスから見た発電施設が見えている。
アスワンハイダム4

5-51 アスワンハイダム4(E12:31)

 こちらは上流方向。広大なナセル湖(ダム湖)が広がっている。
アスワンハイダム5

5-52 アスワンハイダム5(E12:32)

 ダムの堤防の上には広い道が走っていて案内板等も設置されている。
アスワンハイダム6

5-53 アスワンハイダム6(E12:34)

 これがダムの構造を説明するための案内板。地下水路を流れる水流で発電するようだ。

5-54【動画】ヌビアの砂採取(E12:46、18秒)

 ダムに続いてヌビア砂漠の砂を採取。と言っても砂漠ではなく道ばたの砂を拾っただけ・・・。確かにサラサラしている。
 特に容器を準備していなかったが、航空機内に液体を持ち込みためのビニール袋の予備があったので、これに入れておいた。拾っては来たものの特に使い道がなくいまだにビニール袋に入ったままだ。

5-55【動画】アスワン丘陵地帯から市内へ(E12:58、4分4秒)

 この後、昼食のためアスワン市内へ向かった。丘陵地帯を越えて次第に市街地に入っていく。南国的で風光明媚な景色が展開していく。
昼食のレストラン

5-56 昼食のレストラン(E13:14)

 こちらがレストラン。炭水化物は極力控えていたのに、このレストランは炭水化物オンパレードだった^^。良くは覚えていないが、パンに加えてパスタ風の料理があり極めつけは巨大なピーマン(だったと思う)にご飯がギッシリ詰まっていた。やむを得ず回りのピーマン主体に炭水化物も結構食べざるを得なかった。
デザート

5-57 デザート(E14:08)

 何を食べようかと悪戦苦闘していて料理の写真は撮り忘れていたが、最後にデザートだけは撮影した。湿った繊維質っぽいお菓子で非常に甘い。
レストラン内

5-58 レストラン内(E14:20)

 こちらはレストラン内の様子。

5-59 フィラエ島への船着き場(E14:55)

 午後はフィラエ島のイシス神殿を見に行くので、ここからまた船に乗る。
船内販売

5-60 船内販売(E15:02)

 短い時間だが抜け目なくアクセサリーの船内販売が始まった。案外良いものらしく買っていた人もいた。
高解像度画像
イシス神殿

5-61 イシス神殿(E15:04)

 船上から見たイシス神殿の全景。青々としたナイル川と神殿の色彩対比が美しい。
 イシス神殿はプトレマイオス王朝から古代ローマ時代にかけて建設された比較的新しいもので、古代エジプトの信仰が生き続けた最後の神殿だそうだ。
 イシス神殿もアブシンベル神殿と同様にアスワンハイダムの建設による水没を免れるため移設されたものだ。
高解像度画像
フィラエ島の船着き場

5-62 フィラエ島の船着き場(E15:05)

 神殿を回り込むようにしてフィラエ島の船着き場に接近中。正面の岩山は別の島のようだ。
高解像度画像
トラヤヌス帝のキオスク

5-63 トラヤヌス帝のキオスク(E15:12)

 上陸後にまず目に飛び込んでくるのがトラヤヌス帝のキオスク。船着き場近くにあるので、島に戻ってきたイシス女神の休憩所だったとか。
高解像度画像
神殿手前の建造物

5-64 神殿手前の建造物(E15:11)

 イシス神殿の前には2列の列柱があるが、その前にこの建造物がある。正体は不明(説明があったかも知れない)。
第1塔門と列柱

5-65 第1塔門と列柱(E15:13)

 第1塔門前に列柱があり塔門が見にくい。何でこういうレイアウトになっているのだろうか?。塔門と列柱は別物なんだろうけど・・・。
高解像度画像
左側の列柱

5-66 左側の列柱(E15:14)

 第1塔門前の左側の列柱。全体に右にずれていたら見易かっただろうに。島の形状の制約によるものだろうか。
高解像度画像
列柱のアップ1

5-67 列柱のアップ1(E15:18)

 右側の列柱の塔門寄り部分のアップ。1本1本デザインが異なり、比較的複雑な形状だ。
列柱のアップ2

5-68 列柱のアップ2(E15:18)

 こちらは塔門から遠い部分。ややシンプルなデザインだが、やはりデザインを1本1本微妙に変えてあるところが面白い。
第1塔門

5-69 第1塔門(E15:18)

 ぐっと近づき第1塔門全体が見えているが、やはり右側が列柱と塔門前の建造物に遮られる。塔門左側のレリーフは敵を打ち据えるお決まりの構図だ。
高解像度画像
塔門前のライオン

5-70 塔門前のライオン(E15:21)

 塔門前には2体のライオンの像がある。日本の狛犬と同じようなものらしい。
塔門前の建造物とトラヤヌス帝のキオスク

5-71 塔門前の建造物とトラヤヌス帝のキオスク(E15:21)

 塔門前には門のような建造物がある。これを通してトラヤヌス帝のキオスクが見えている。この位置関係には意味があるのかも知れない。
高解像度画像
塔門に刻まれた文字

5-72 塔門に刻まれた文字(E15:22)

 塔門あたりだったと思うが、アルファベットの文字が刻まれている。建設時ではなく後世に刻まれたものなのだろう。
ハトホル柱

5-73 ハトホル柱(E15:22)

 第1塔門をくぐると、その先に第2塔門があり、また両側に列柱がある。左側はハトホル柱の列柱になっている。第2塔門は左側に列柱が接続していて壁面のレリーフが見にくい。
高解像度画像

5-74 右側の列柱(E15:22)

 右側は普通の列柱になっている。やはりデザインを微妙に変えてあるようだ。
高解像度画像
第2塔門の右側

5-75 第2塔門の右側(E15:23)

 これは第2塔門の右側だ。捕虜を打ち据える構図ではなく、右側のファラオ(?)が中央の成人したホルスに捧げ物をしている。
高解像度画像
柱のレリーフ

5-76 列柱室のレリーフ(E15:28)

 第2塔門奥の列柱のレリーフで、ここにもコム・オンボ神殿と同様に手の生えた鳥が描かれている。中央の大きな十字は後世にキリスト教徒によって刻まれたコプト十字だ。
至聖所のレリーフ1

5-77 至聖所のレリーフ1(E15:34)

 イシス神殿はイシス女神に捧げられた神殿で、イシス女神、その子のホルス神、その妻のハトホル女神のレリーフが多い。ここにはイシス女神とハトホル女神を中心に描かれているようだ。
高解像度画像
至聖所

5-78 至聖所(E15:35)

 至聖所の奥から第2塔門方向を見たところ。内部は暗いが入口から光が差し込んでいる。
至聖所のレリーフ2

5-79 至聖所のレリーフ2(E15:37)

 これはイシス女神(ハトホル風かぶり物だが)が夫のオシリス神を羽根で守っている場面。
至聖所のレリーフ3

5-80 至聖所のレリーフ3(E15:38)

 こちらはイシス女神がまだ乳児のホルス神に乳を飲ませている場面。ホルス神の成長につれてこういうレリーフがいくつかある。

5-81 神殿外から見たトラヤヌス帝のキオスク(E15:45)

 外に出て神殿の右後方からトラヤヌス帝のキオスクを望んだところ。途中にある遺構は現在公開されていないハトホル神殿。
礼拝堂など

5-82 礼拝堂など(E15:45)

 反対側のもっと後方にはアウグストゥスの礼拝堂などいくつかの遺構がある。
遺跡後方からの展望

5-83 遺跡後方からの展望(E15:46)

 遺跡後方にはナイル川(ナセル湖)を眺められる場所がある。水の色が濃いのは水深が深いからなのだろう。
高解像度画像
トラヤヌス帝のキオスクの中

5-84 トラヤヌス帝のキオスクの中(E15:52)

 トラヤヌス帝のキオスクの中から列柱を撮影したもの。比較的新しいせいか柱などの損傷も少なめだ。
高解像度画像
サボテン

5-85 サボテン(E16:00)

 島の中にはサボテンが生えていた。
帰りの船着き場

5-86 帰りの船着き場(E16:18)

 神殿に向かって島の右側に音と光のショーの観客席があり岸辺に売店がある。売店のところで集合し、この船着き場に向かった。
船上から見たトラヤヌス帝のキオスク

5-87 船上から見たトラヤヌス帝のキオスク(E16:22)

 来た時とは異なり帰りはトラヤヌス帝のキオスクの前を通って行く。島を反時計回りに一回りしたことになる。
 手前側の人がいるあたりに売店と休憩所がある。昨夜ホテルで値切った値段より安くキーホルダーを売っていたのはここの売店だ。
高解像度画像
帰りの船の中

5-88 帰りの船の中(E16:29)

 アスワンで船に乗るのはこれが最後。景色は夕日に赤く染まりつつある。
アスワン駅1

5-89 アスワン駅1(E17:00)

 アスワン駅に到着。ナイルエクスプレスに乗るまで1時間半程度自由行動になった。ゆっくりアスワンスークを見られるのは良いが、手持ちの現金が少ないし疲れているしでつらいものがある。まだ明るく見えるが既に日没の時間帯だ。
高解像度画像

5-90【動画】アスワンスーク1(E17:16、28秒)

 とりあえずスーク内を見物しビデオ撮影。現地の人にカメラを向けるのはちょっと怖いので恐る恐る撮影。
 ガラベーヤの1枚ぐらい買いたいところだったが、手持ちの現金の10倍以上していて価格交渉の余地もなし。実はホテルで追加の両替をしようか迷ったのだが、1万円札しかなくそれだと使い切れずにエジプトポンドを持ち帰る恐れもあり止めてしまったのだった。もっと千円札を持ってくれば良かった。

5-91【動画】アスワンスーク2(E17:25、2分36秒)

 これは歩きながら長めの撮影。いかにも撮ってます風は良くないのでカメラを腰の位置で持ったまま歩いて撮影した。従ってアングルは低め。 商店街から駅前の飲食までの様子。
アスワン駅2

5-92 アスワン駅2(E17:31)

 退屈したので再び駅へ。駅の中はこんな感じ。左側が改札口。トイレは改札の中にしか無いが断れば入ることができる。無料という話だったがしっかりチップ集金係がいた。
高解像度画像
時刻表

5-93 時刻表(E17:31)

 こちらが時刻表。寝台列車は1日に3本。今日は18:30発の列車に乗る。
駅前

5-94 駅前(E17:32)

 駅前の様子。わずかに空に明るさが残っている。
アスワンスーク3

5-95 アスワンスーク3(E17:46)

 まだまだ時間があるので気を取り直して再びスークへ。今度は一番奥の突き当たりまで行ったので往復で3Km以上歩いたと思う。

高解像度画像
アスワンスーク4

5-96 アスワンスーク4(E17:46)


高解像度画像
アスワンスーク5

5-97 アスワンスーク5(E17:47)

 このあたりが中心部で非常に賑やかだ。
高解像度画像
アスワンスーク6

5-98 アスワンスーク6(E17:49)

 実に色々なものを売っている。
高解像度画像
 この後、駅に戻りまだ若干時間があったので駅前のベンチに座って休んでいた。
アスワン駅のホーム

5-99 アスワン駅のホーム(E18:33)

 ようやく乗車時刻になった。この人が私たちの車両担当の乗務員で、食事を持ってきたりベッドの準備をしたりしてくれた。
列車の通路

5-100 列車の通路(E18:34)

 寝台列車の通路の様子。ツアーメンバーは2つの車両に別れて部屋を割り当てられた。私は5号車の端の19,20。
列車の客室

5-101 列車の客室(E18:34)

 客室はこんな感じ。本来2人用でベッドを組み立てると2段ベッドになる。1人の場合は上か下か選べるので上をベッドにすれば下は座席のまま使えて便利だ。かなり狭い部屋なのでスーツケースを2個置いてしまうと開けるのはもちろん、室内を歩くのも難しいだろう。
ナイルエクスプレス御案内

5-102 ナイルエクスプレス御案内

 乗車前に貰ったナイルエクスプレス御案内の紙。色々と注意事項が書いてある。朝食後に1回だけ1ドルのチップが必要とのこと。
高解像度画像
洗面台

5-103 洗面台(E18:41)

 壁面に洗面台が埋め込まれている。見かけはもっともらしいが、本当にポタポタしか水が出ないので顔や手を洗うのは無理だ。

5-104 (E19:14)

 夕食前に飲み物の販売があったのでビールを買った。しかし、なかなか夕食が来ないので、つまみを食べながら先に飲んでいた。ついでに朝食の残りのパンも1個食べてしまった(これが食べ過ぎの原因に)。
夕食

5-105 夕食(E19:34)

 ようやく夕食が運ばれてきた。アベさんからはナイルエクスプレスの食事は不味いと散々脅されていたが、さほど悪くはなかった。肉なども確かに味がないが塩をかければまあまあの味だった。今回はどうやら当たりだったらしい。ここでも朝食以上に巨大なオレンジが付いていたので、朝のオレンジの方を食べてこちらは残してしまった。
飲み物メニュー

5-106 飲み物メニュー

 夕食のトレイに敷いてあるのは飲み物のメニュー。コーヒーがNescafeになっているのが面白い。
高解像度画像
 車中泊ではあるが時間も早く何もすることが無いので今日はゆっくり寝られる、と思ったらここで腹痛が^^;。夕食が思ったよりマトモだったので食べ過ぎたせいかも知れない。心配なので正露丸の他に抗菌薬のウイントマイロンも飲んでおいた。一時的に完全な下痢状態に陥ったが翌日には全く問題なかったのでやはり単なる食べ過ぎだったらしい。
 列車内は揺れも騒音も結構あるのだが、おおむね良く眠ることができた。ギザへの到着は朝7時頃の予定。但し遅れるのが当たり前だそうでいつになるか着いてみないとわからない。

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