中国旅行記と写真
4日目 5月3日 西安観光
4-1 西安市内
西安の街は北京に比べると小さく、交通量も少な目のように思う。ただ現在は、市内のいたるところで、いつ終わるとも知れない道路工事を行っていて、交通渋滞は相変わらずだった。前夜遅くに通った時には、暗がりの中(街灯が無いから暗いだけか?)、あちこちで人が集まっていたり、あるいは座り込んでいる人もいて、何となく異様な光景が見られた。
4-2 西安郊外の麦畑
市内から車で10分も走ると、このように麦畑が広がっている。この地方は雨が少なく、米はとれない。このような一面の麦畑と所々にある日干しレンガの家を眺めながら1時間ほど走ると、秦の始皇帝陵・兵馬俑坑へ到着する。
4-3 秦の始皇帝陵
秦の始皇帝陵の全景である。形が左右対象で、きれいな小山といった感じ。登っても特に見るべきものはないとのことで、登らなかった。
4-4 兵馬俑坑
兵馬俑坑は、1号坑、2号坑、3号坑と銅車馬の特別陳列室からなる。これは1号坑で、兵馬俑6000体以上を有する最大規模のものである。2号坑は兵馬俑の修復作業を見ることができる(たまたま作業が休みの日で見れなかった)。3号坑は軍団の指揮部のようなものである。
4-5 1号坑内部
前の方の兵馬俑はきれいに修復されているが、後ろの方は瓦礫のままである。すべて修復するのに何十年もかかると言う。兵馬俑坑の内部は撮影禁止だが、業者がいて150元でこのような写真を写してくれる。
4-6 売店に並ぶ兵馬俑
売店では兵馬俑のミニチュア(実物大の複製もある)を売っている。中国の他の土産物(刺繍や筆・硯など)は北京や上海でも売っているが、兵馬俑は西安でしか売っていないので、西安で買わなければならない。但し、ここは値段が高い。
4-7 発見者
なぜ高いかと言うと、兵馬俑の発見者がサインをしてくれるからである。この写真は私が買った兵馬俑の箱にサインをしているところである。
4-8 箱の中身
これが買って来た兵馬俑(帰国後に撮影)。「秦俑博物館」の刻印入りのブランド品で、約1万円もした。売られているミニチュアには種類があり、普通の兵隊、射手、将軍などがある。これは将軍で、頭のかぶりものと、腹が少し出ているのが特徴である。店の外では、もっと小さなものを10個千円で売っているが、顔もはっきりしない粗悪品である。
4-9 華清池
ここは唐の玄宗皇帝と楊貴妃の恋の舞台であった場所。左下に見えるのが、楊貴妃の像である。
4-10 華清池の風呂
華清池は温泉地であり、玄宗皇帝の時代から多くの湯殿があった(今でも予約すると入れるらしい)。玄宗皇帝はきれい好きで、料理人にも料理を作る前に入浴するよう命じ、そのための専用の風呂を作ったと言う。この風呂は何の風呂だったか忘れたが、小さいので料理人用だったかも知れない。
4-11 華清池の建物
何の建物だったか忘れてしまったが、右側は湯殿の一つだったと思う。
4-12 五間庁
華清池の山の中腹にある五間庁は、西安事件の際に蒋介石が宿泊していて捕らえられた場所である(銃撃を受け裏山に逃げたところを捕らえられた)。
4-13 碑林
碑林とは石碑の林という意味で、古代からの歴代書家の名碑が集められている。これらは、現在の書道の書体の基ともなっている。
4-14 碑林の石碑
碑林の建物の中には、このように石碑が多数並んでいる。
4-15 石碑の一つ
石碑の一つのクローズアップ。ビッシリと文字が刻まれている。
4-16 碑林のニーハオトイレ
碑林のトイレは、今回の旅行で唯一出会ったニーハオトイレ(隣の人と顔が合ってしまうトイレ)だった。それでも、扉があるのでさほど過激ではない。中国のトイレはすごいとの前評判を聞いていたが、急速に整備されたのか、訪れたのが大都市だけだったからか、まともなものばかりで少々期待外れ(?)だった。
4-17 大雁塔
大雁塔は慈恩寺にあり、三蔵法師が天竺から持ち帰った経典を納めるために建立したものである。日本の5重の塔などのモデルになっているらしいが、日本の塔とはかなり趣が異なる。
4-18
大雁塔2
真下から見上げた大雁塔である。7層で高さが64mもある。階段で一番上まで登れるのだが、かなり疲れる。
ルックJTB中国フォトコンテスト入選作
「天にそびえる大雁塔」
(by M.Watanabe)
4-19 大雁塔から見た長安の街
大雁塔は、現在の西安の城外に位置している(南へ4Kmほど)。但し、唐の時代には大きな長安城の中にあった。まっすぐにどこまでも伸びている道を見下ろすと、かつての長安の都が偲ばれる気がする。
4-20 唐華賓館
西安で宿泊した唐華賓館は、大雁塔のすぐそばにあるので、塔の上から良く見える。唐華賓館は日本資本が入っているホテルで、フロントでは日本語が通じ、今回の旅行中で最もサービスが良かった。早朝には中庭で太極拳教室が開かれていたのだが、スケジュールが厳しく残念ながら参加できなかった。
4-21
青龍寺
青龍寺は弘法大師(空海)が学んだ寺である。長い間、荒れ果てていたそうだが、日本の資本により再建された。そのせいか庭の造りが日本的である。青龍寺は観光コースに入っていなかったが、時間があったので希望者のみ追加で訪れることができた(但し追加料金徴収)。
4-22 空海像
青龍寺の庭の回廊には石版に彫られた空海、師の恵果などの像が並べられている。
4-23 空海記念碑
この記念碑は四国の4県の寄付により建立されたものである。球形の石は周りに4個並べられていて、それぞれ、香川県、徳島県、高知県、愛媛県を表している。
4-24 西安城南門
西安の街は明代に築かれた周囲14Kmの城壁に囲まれている。この南門付近の広場は、この後、アメリカのクリントン大統領が訪れたときに歓迎式典が行われた場所でもある。
4-25
唐歌舞1
この日は夕食後、唐華賓館の庭にあるステージで唐歌舞を観ることができた。踊りと音楽演奏が4種類ずつぐらいあった。写真では十分に伝えることができないが、踊り子の女性たちは、なかなかの美人ぞろいで、客席からは感嘆の声があがっていた。
ルックJTB中国フォトコンテストグッドネーミング賞受賞作
「シルクロードへの誘惑」
(by N.Watanabe)
4-26 唐歌舞2
これは最後の踊りで、日本の獅子舞のような感じのものである。激しい動きの踊りなのだが、3人が揃ってみたり、ばらばらに動いてみたりで、なかなか面白かった。
[
3日目へ戻る
|
5日目へ進む
]
Copyright (C) 1998 M.Watanabe All rights reserved.
トップページへ戻る