2013南インド飽食の旅

準備編


 2007年に立てた計画で最後に残っていた大物インド。今年中に行きたいところだが何かと忙しくて目処が立たず、ようやく9月になってツアーの選定に入れる状態になった。
 インド旅行と言うと北インドのデリー、アグラ、ジャイプールを回るのが一般的だが、家内が通っていたインド料理教室キッチンスタジオペイズリー主催の南インドツアーがあり急浮上した。タージマハルへ行けないのは残念だが、インドも広くて1回で回り切れる国ではないし、ヒンドゥー文化が色濃く残るディープな南インドを最初に攻略するのも良かろうと言うことでこのツアーに参加することにした。昨年までは教室の生徒限定だったが、今年は旅行会社(大陸旅遊)が一般募集していて生徒以外の参加もOKだった。

 キッチンスタジオペイズリーとの関わりはやや複雑である。家内の友人が見つけた自由が丘のグラスミュゼと言う眼鏡店のブログに手相カウンセラーのワジョリーナさん(この方もグラスミュゼのお客さん)が出て来て、更にワジョリーナさんのブログの中にキッチンスタジオペイズリーが出て来たのだった。10年分のブログを読むのに時間がかかり、最初にグラスミュゼへ行ったのが2010年11月でキッチンスタジオペイズリーのビギナーズコースに通ったが昨年(2012年)で、ようやく教室主宰のインド旅行が行われている事を知ったのだった。

 料理教室主宰のため南インド料理を堪能することが主目的であり観光は若干手薄。でも料理教室主宰ならインドに行ってもお腹を壊す心配は無いだろうし、たまにはこういう飽食の旅も良いだろう。

P-1 インドビザ

 ツアーの申込みを行って最初にやったのがインドビザの取得。旅行会社に代行してもらうと手数料が6,300円かかるので自分でやることにした。
 インドビザの取得はまずネットでインドビザ申請センターにアクセスしてフォームに入力し、それを印刷して東京都文京区大塚3-5-4にあるインドビザ申請センターに持参する。ネット接続環境とプリンタが無いと自力では申請できない仕組みだ。
 窓口で申請書を提出し料金2,135円を支払い引換券を貰う。そして数日後に受け取る。ビザ発給の進行状況もネットで確認できる。
 ビザの有効期限は6ヶ月なのだが11月16日出発のツアーとしては取得を早まったかも知れない。9月18日発行で有効期限が3月17日まで。もう少しゆっくりすれば3月末に残った有休を消化しつつもう一度北インドへ行けたかも知れない。
 なお、旅行会社に渡航手続きを依頼すると手数料4,200円とのこと。これもインドの入国カードと出国カードを書くだけなので当然自分でやることにした。
ヒンドゥー教

P-2 ヒンドゥー教

 通常のガイドブックとして「地球の歩き方」も購入したが、ヒンドゥー教の神々について少し勉強しておこうと思い、この本を購入した。インド関連の本は一時期沢山出版されていたようだがブームが去ったのか廃刊のものが多く選択肢が少ない。この本も2004年発行のもの。
 内容は2部形式で1部が「ヒンドゥー教への誘い」、2部が「ヒンドゥー教の思想と歴史」。2部は真面目に勉強するには必要なのだろうが、専門的かつ網羅的なので読みにくい。1部はインドの自然環境、菜食、多神教といった文化が紹介されておりインドの概要を事前に理解するのに役立った。結局1部を2回、2部を1回読んでいった。
D800EとRX100M2

P-3 D800EとRX100M2

 カメラは旅行持参としては初登場のNikon D800EとSONY DSC-RX100M2。それぞれデジイチとコンデジの最高峰クラスではないだろうか。D800Eは3600万画素のFXフォーマット(36mmx24mm)CMOSセンサー、RX100M2は2000万画素の1.0型(13.2mmx8.8mm)CMOSセンサーを搭載している。

 D800Eは悩んだ末に昨年の秋に購入に踏み切ったものである。FXフォーマットのデジイチは大きくて重くて高いので敬遠していたのだが、軽量のD600が出てからにわかに検討に入り、持ってみたらD800もあまり重く感じなかったのでD800/D800Eも候補となった。そして圧倒的な解像度に惹かれてローパスフィルターレスのD800Eを買い増ししたのだった。本体のみで26万円超でレンズも1本11万円程度とかなりの高額ではあるが、これで元気が出て健康増進に役立てば高いとは言えないとか理由をつけて・・・。
 当初はD800EとD7000を使い分けるつもりだったが、結局あまりコンパクトとは言えないD7000はほとんど使用しなくなってしまった。そこでD7000は売却し代わりに高性能のコンデジであるRX100M2を購入することにした。こちらは7月発売の新製品で約6万円だった。
 カメラの価格はクルマの100分の1くらいと言う感触があり、1〜2万円のものは軽自動車からコンパクトカークラス、5〜10万円が高級車といったところ。D800Eはクルマで言えばポルシェ・フェラーリクラス、RX100Mは小回りのきく小型スポーツカーといったところか。
 旅行にあたっては実はD800Eを持って行くかどうかで迷った。重くて嵩張るし盗難にあった場合の打撃が大きい。また、カールツァイスレンズ搭載のRX100M2の性能がすばらしく(恐らくD7000と同等かそれ以上の写り)、これ1台で済んだらどんなに楽なことかと。RX100M2は最大6回の多重露出を行い合成することで暗所にも強いし、スイングパノラマ機能で超広角写真も撮れるというメリットもある。
 結局、邪魔ならバッグにしまってバスの中に置いておこうということでD800Eも持って行くことにした。但し、旅先でレンズ交換するのは現実的ではないので24-120mmの標準ズーム1本のみ付けていった。これはRX100M2との役割分担を考えると広角ズームの16-35mmを付けていった方が良かったかも知れない。
 もう一つ迷ったのがビデオカメラを持って行くかどうか。最近の旅行には、デジイチ、コンデジ、ビデオカメラの3点セットを持って行っていたのだが、今回はデジイチとコンデジが大型化しており更にビデオカメラが加わるのはつらい。料理教室有志によるダンスチームが現地で踊るのでビデオを撮って欲しいと頼まれて、やはりビデオカメラが必要かなとも思ったが、若干のテストを行い結局動画もRX100M2で撮ることにした。RX100M2の動画機能は撮影中のズーム操作やオートフォーカスなども問題なく、撮影結果は上々であった。
SDXCカード

P-4 SDXCカード

 D800EのRAW画像ファイルは1枚あたり約50MBと従来のD7000の倍になっているので、念のために128GBのSDXCカードを1枚購入しておいた。これ1枚で2500枚程度撮影可能のはずだ。
 RX100M2の方は動画も撮るが静止画はJPEG保存にしたのであまり容量を食わず、既存の64GB、32GB等で十分のはず。
プラグアダプター

P-5 プラグアダプター

 インド国内線のスーツケース重量制限が15Kgだそうなので、重量削減の一環として万能プラグアダプターを購入した。
 個別のアダプターを沢山持って行くよりかなりの重量減になる。この手の商品も色々あったが最も軽い物にしておいた。
帽子

P-6 帽子

 2007年のペルー旅行以来愛用していた帽子が、前回のユカタン半島の激汗でシミシミになって捨ててしまったので、新しい物を購入した。

P-7 胃腸薬

 インド旅行では腹をこわす人が多いと聞く。今回のツアーは厳選レストランばかり回るので衛生面では問題無いと思うが、食べ過ぎと香辛料による刺激には気をつけなければならない。
 食べ過ぎは腹七分を心がけていれば良いのであとは香辛料対策だ。と言うことで胃粘膜を防衛すべく食前に飲む胃薬(荒れた胃の粘膜を覆って守る「パンシロンAZ」)を準備した。そしてもちろん下痢対策で定番の正露丸も。
 結果として旅行中に腹痛を起こすことは一度も無かった。

P-8 時差

時差  インドの時差は3時間半と半端なので少々厄介だ。カメラの地域設定はインドを選べるので問題なかったが、いつも使っている全世界対応の目覚まし時計はダイヤルで時針を回す仕組みなので30分ずれに対応できない。ダイヤルにはインドの都市が存在しない。仕方なくダッカに合わせて30分遅らせて使用することにした。

P-9 両替事情

 インドルピーは原則として国外持ち出し禁止なので事前の準備はできず両替も現地で行うことになる。たいてい円から直接両替可能とのことだったが、念のため成田空港で6万円分米ドルに両替しておいた(1ドル=102.62円)。
 チェンナイ空港でのレートは1円=0.586ルピーだった。但し両替1回あたり30ルピーの手数料を取られるため実質1円=0.545ルピー。チェンナイのホテル(レジデンシータワー)では1円=0.590〜0.598ルピー、また1ドル=59.0ルピーなのでドル経由では1円=0.575ルピーだった。日々レートが変わるので正確ではないが、おおむね現地ホテルで円から両替するのが最もレートが良いようだった。

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